海外情勢

パキスタン操縦士 3割に飛行不許可

 パキスタンのサルワル航空相はこのほど、2010~18年にかけ、操縦士の免許を不正に取得した疑いがある262人の飛行を認めない措置を取るよう、所属する航空会社などに通知したと発表した。同国には国外の航空会社勤務を含めて操縦士が860人おり、約3割に当たる。

 サルワル氏によると、262人は他人に試験を受けさせるなどした疑いが持たれている。うちパキスタン航空(PIA)の操縦士は141人で、同国の民間航空会社「エアブルー」が9人など。また、不正に関与した疑いがあるとして航空当局の職員5人を停職にした。

 サルワル氏は今年6月、5月のPIA機墜落についての初期調査を下院に報告した際、不正問題の概要を明らかにしていた。

 5月の墜落は南部カラチの住宅密集地で起き、乗客乗員97人と地上にいた女性1人が死亡した。10年には首都イスラマバードでエアブルー機が墜落し、乗客乗員152人が死亡した。(イスラマバード 共同)

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