海外情勢

湾岸諸国が厳格な規制でコロナ低死亡率

 ペルシャ湾岸の小国カタールで、新型コロナウイルスの感染者が9万人を超えた。ただ死者は100人余りで、他の湾岸諸国も同様に死亡率を低く抑え込んでいる。背景には若年人口率の高さや、強権的な体制下ならではの厳格な規制があるようだ。

 感染者数が17万人を超え、湾岸協力会議(GCC)加盟国で最多のサウジアラビアも、人口の約7割が30歳未満。死者数は1400人余りで、100万人当たりの死者数は高齢化が進む欧米を大きく下回っている。

 サウジは感染者が少ない段階から外国人の入国を止め、商業活動を大幅に制限。外出禁止令の違反者には1万リヤル(約29万円)の罰金や禁錮刑を科した。

 カタールは人口約280万人の大半を若い外国人労働者が占める。集団生活を送る労働者の間で感染が広がったが、急速に検査態勢を拡充。陽性判定後は接触者を調べ上げ、無症状の感染者も割り出して隔離した。検査総数は約34万件に上る。

 エジプト政府機関の免疫学者、アムガド・ハダド氏は、中東呼吸器症候群(MERS)ウイルス流行の経験が役立っていると指摘した上で「若い人が多いことが重症化が少ない理由だ」と述べた。在英アラブ紙は、民主主義国家では難しい私権制限を含む対策に早期に踏み切ったことが、結果的に奏功したとの見方を紹介した。(ドバイ 共同)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus