海外情勢

コアラ探知犬が豪で活躍 大規模森林火災現場で100匹以上救助

 今年2月までの約半年間、大規模な森林火災が続き、多くの野生動物が犠牲になったオーストラリア。同国のシンボル的な存在であるコアラも被害に遭い、その救助に奔走したのが探知犬だ。嗅覚を武器に生き残ったコアラを次々と見つけ出した。

 「高さ数十メートルもあるユーカリの木の上部でコアラが体を丸めてしまうと、人間には見つけられない。それができるベアは秘密兵器なの」。国際動物福祉基金(IFAW)のジョシー・シャラッドさんは話す。「ベア」は5歳の雄犬で昨年、コアラの探知を始めた。

 森林の鎮火後、地面や木々の熱が一定程度冷めた現場に保護チームの一員として入る。赤外線カメラを搭載したドローンが、生き延びたコアラの居場所を大まかにつかみ、そこからが出番だ。ふんの鮮度を嗅ぎ分ける探知犬は他にもいるが、高所のコアラのにおいまで分かるのはベアだけで、樹上で火災をやり過ごしたコアラを次々と発見。昨年11月から100匹以上の救助に貢献してきた。

 触られることを嫌うなど、人に懐かないベアはペットには不向きだ。ただ、一つのことに集中する性格で、シャラッドさんは「トレーニング初日に、この仕事のために生まれてきたと思った」と振り返る。

 オーストラリアでは森林火災が毎年起こるが、昨季は日本の国土面積の約半分を焼失し、過去最悪規模に。ベアは火災のシーズンが終わった後も、地道にコアラの探索を続けている。(シドニー 共同)

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