政府高官は10日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため実施している出入国制限について、週明けにも中国、韓国、台湾など10カ国・地域を対象に制限緩和に向けた交渉に入る方向で検討していることを明らかにした。政府はこれまで、ベトナム、タイ、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国を対象に調整を進めており、10カ国・地域は第2弾となる。
制限緩和はビジネス目的の往来から優先的に認め、段階的に留学生や観光客に対象を広げる方針。政府は、感染の有無を調べるPCR検査による陰性証明や入国時の再検査などの条件を課し、空港にPCRセンターを設置するなど検疫態勢を強化する。
第1弾の4カ国に関し、タイとはすでに交渉に入っている。オーストラリアについては、安倍晋三首相が9日に行ったモリソン首相との電話会談で「ビジネス関係者の往来を可能とする仕組み」の施行に向けた協議を加速することで一致している。