海外情勢

豪メルボルン、2度目のロックダウン 冬で感染拡大の懸念

 【シンガポール=森浩】オーストラリアの人口第2の都市、メルボルンは11日までに、新型コロナウイルスの再拡大の兆候があることから、2度目のロックダウン(都市封鎖)に入った。南半球は冬を迎え、豪州では第2波への警戒感が高まっている。日本政府は豪州やニュージーランドなど4カ国からビジネス関係者の入国を認める方向で調整を進めているが、感染拡大が続けば計画に変更が出る可能性もある。

 豪州は3月下旬から新型コロナの感染対策のため全土で都市封鎖を実施していたが、経済への悪影響や患者数の増加が頭打ちになりつつあったことから制限措置の緩和を始めていた。だが、メルボルンを抱える南東部ビクトリア州では6月下旬から患者の増加が続き、7月7日に同州として過去最高となる191人の感染者が確認されたことから、州政府は8日深夜から都市封鎖を発動した。

 新たな都市封鎖は6週間続く見通しで、食品の買い出しや通院などを除く外出が原則禁止された。1度目の都市封鎖の緩和で営業を再開していたレストランやカフェも、再び持ち帰りや配達のみの営業となった。

 新型コロナと季節変動の関係は明確ではなく、世界保健機関(WHO)も「(冬場に)ウイルスがより積極的に行動することを示すデータはない」という立場だ。一方、豪シドニー大は6月、湿度が1%低下すると新型コロナの症例数は6%増加するとの研究結果を発表。同大研究チームのマイケル・ワード教授(公衆衛生学)は「冬の時期は新型コロナの時期、と考える必要がある」と分析している。

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