海外情勢

カイロ「眠らない街」に幕か 夜間閉店、コロナ後も継続

 商店やカフェが一晩中にぎわい「眠らない街」と称されるエジプトの首都カイロの夜が、新型コロナウイルスの感染拡大による夜間閉店規制で静まりかえっている。政府は感染収束後も「夜間の営業制限は続ける」との意向を明らかにし、コロナ禍を機に中東名物が消える可能性が出てきた。

 午前2時。サンドイッチ店に長い行列ができ、路上で幼子がサッカーを楽しむ。午前3時のカフェは大盛り上がり-。人口約2000万人の巨大都市の夜は、無秩序な文化を背景に明け方まで騒々しく、外国人を驚かせていた。だが3月の規制発令で人影は消えた。

 「夜の街で失業が増えた」との批判もある中、サード内閣報道官は6月23日、地元メディアに「感染収束後もカフェや商店の閉店時刻を定める」と表明。同国で深夜の営業制限が実現すれば「史上初」(地元紙)という。

 夜型生活で国民の約8割が睡眠不足との調査結果もあり、サード氏は「夜間営業は非生産的だ」と主張。政府はコロナ禍を機にエジプトを「普通の国」に近づけようとしている。

 規制案に対し「夜寝るのが世界の常識」と歓迎する声の一方、「エジプトは眠らない国だ」との反発もあり、意見は分かれる。30代の会社員、エマド・サミルさんは「夜の騒音がなくなる」と賛成。30代の主婦、ヤラ・ムハンマドさんは「治安が悪化する」と述べ、深夜営業を続けて街をにぎやかにしておく必要性を訴えた。(カイロ 共同)

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