【北京=三塚聖平】中国経済メディア「財新(ざいしん)」と英調査会社IHSマークイットは3日、中国の景況感を示す7月の製造業購買担当者指数(PMI)が前月より1・6ポイント高い52・8だったと発表した。新型コロナウイルス流行による急激な景気悪化からの回復が進み、2011年1月以来の高水準を記録したとしている。
好不況の判断の節目となる「50」を3カ月連続で上回った。生産と新規受注が好調で、財新は「コロナから市況が次第に回復し、取引先の需要が強まっていると多くの企業が答えた」と指摘した。
ただ、輸出に限った新規受注を示す指数は前月から回復したものの、7カ月連続で「50」を下回った。各国での感染拡大による世界経済の低迷で、外需は引き続き弱含んでいるものとみられる。
中国当局が7月末に発表した7月の同PMIは前月から0・2ポイント上昇の51・1だった。2カ月連続の改善で、節目の「50」を5カ月連続で超えている。