海外情勢

中国版GPS「北斗」の誤差は2~3メートル 実測値、精度は目安以上

 中国政府は3日、全世界で正式運用を始めた独自の衛星利用測位システム(GPS)「北斗」の精度について最近1週間の実測値を平均した結果「誤差2~3メートルで、公表している目安よりさらに良い」と発表した。中国は北斗の精度の目安を誤差10メートルと紹介している。軍事目的にも利用できるため、激しく対立する米国が警戒をより強めそうだ。

 記者会見した中国衛星誘導システム管理室主任の冉承其報道官は「設備を増強すればセンチ単位で精密に測定できる」と強調した。

 3日明らかにした実測値の平均による精度は全世界で誤差2・34メートルだった。上海で2・09メートル、ニューヨークで2・15メートル、シドニーで2・68メートル、パリで2・55メートルだった。

 北斗は測位に加え文字や音声、写真を送ることもできる。関連製品は120以上の国と地域に輸出し、東南アジア諸国連合(ASEAN)や南アジア、東欧、アフリカで使われていると述べた。(共同)

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