海外情勢

ミャンマー産マンゴー人気、無農薬で甘く 日本向け輸出も計画

 ミャンマー人が誇る国産マンゴー「セインタロン」が脚光を浴びている。ビルマ語で「一粒のダイヤモンド」を意味する品種で、中国、シンガポール、日本などで知名度が上がっている。輸出量が増えている同国産マンゴーの中でも特に糖度が高いことが特徴だ。新型コロナウイルスの影響で出荷に支障が出ているが、今後も輸出拡大が期待されている。

 ミャンマー・マンゴー市場技術振興協会によると、ミャンマーには約190種のマンゴーが生育。毎年4~8月に約70万トンが収穫される。3年前から輸出が急増しており、2018年は3万2800トンに達した。協会のチョー・ソー・ナイン事務局長は「今季のマンゴーもよく実っており、質は上々だ」と話す。

 中でも圧倒的な人気品種がセインタロンだ。中部のマンダレー地域などで栽培されており、甘みや香りの良さで知られる。

 最大都市ヤンゴンの「ミャンマー・ゴールデン・プロデュース」は中国や東南アジア諸国連合(ASEAN)へセインタロンを輸出。農薬や化学肥料を使わない栽培にこだわっており、シンガポールには富裕層向けに紙箱入りの商品を空輸している。サイ・アウン・チョー取締役は「品質重視で勝負したい」と話す。

 日本からの引き合いも増えている。コンビニエンスストアのデザートなどでマンゴー需要が高まっており、食品商社のFWジャパン(神戸市)は昨年秋、マンダレーでセインタロンの業務用カットフルーツを生産する工場を着工した。日本向けに冷凍で輸出する計画だ。福井祐雄代表は、セインタロンについて「甘みが上品で、日本の消費者に知られたタイ産、フィリピン産、メキシコ産を上回る」と太鼓判を押す。

 足元では新型コロナの感染拡大で逆風が吹いている。生産現場では、外出規制で収穫にあたる労働者や輸送手段の確保が例年より難しい。FWジャパンの工場稼働も予定していた今春から遅れているが、事態の収束を待って早期に生産を開始したい考えだ。(ヤンゴン 共同)

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