中国消費者協会によると、全国の消費者協会およびその他消費者組織が２０２０年上半期に受理した消費者からの苦情は５６万件で、解決率は７８％だった。そのうち商品類に関する苦情は全体の４４．１％に当たる２４万７７９６件で、商品種類別で上位５位までは食品、医療機器、自動車・部品、服装、通信関連製品。同協会は「上半期は新型コロナウイルス感染症の影響で衛生・洗浄除菌用品や医療機器類の需要が高まり、機会に乗じて価格をつり上げたり粗悪品を良品として販売したりする業者も相次ぎ、市場の秩序が乱れた」と分析した。中でも医療機器類は苦情が前年同期の約４０倍に、衛生・洗浄除菌用品は前年同期比１４７．４％増と商品クレーム中の１０位に入った。そのほか飲食や航空券、観光などのキャンセルをめぐるトラブルが増えたことも、上半期の特徴となった。（中国新聞社）