海外情勢

アップル時価2兆ドル超え 米企業初 コロナでIT需要拡大

 【ワシントン=塩原永久】米アップルの株式時価総額が19日、米企業で初めて2兆ドル(約212兆円)を超えた。日本企業で最大のトヨタ自動車の約9倍に相当する規模。新型コロナウイルス流行でIT機器の需要が高まり、アップルのスマートフォンなどの好調な販売を受けて投資マネーが流入している。

 19日のアップルの株価の終値は前日比0・58ドル高の462・83ドル。取引時間中には468ドルを超え、ロイター通信によると、時価総額は一時2兆40億ドルに達した。終値の時価総額は大台をわずかに割り込んだ。

 アップルの時価総額は3月の安値から約2倍の水準にまで上昇した。主力のスマホ「iPhone(アイフォーン)」を中心に、IT機器の販売が投資家の予想を上回り、アップル株への買いが広がっている。

 新型コロナで米国経済は急失速しているが、米IT企業の業績は堅調だ。米企業の時価総額は2位がアマゾン・コム、3位にマイクロソフトなど業界大手が名を連ねている。

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