海外情勢

自転車改造しカーゴバイク ジャカルタ近郊の個人工場が人気に

 インドネシアの首都ジャカルタ近郊にある、個人経営の小さな自転車改造工場が注目を集めている。自転車に荷台を取り付けて配達などに使える「カーゴバイク」を専門に製造。新型コロナウイルスの影響で行動制限が続き、健康志向の高まりから自転車人気が急上昇していることが背景にあるようだ。

 ジャカルタ中心部から車で約1時間のバンテン州チプタット地区。庶民が暮らすカンプン(集落)の一角に、広さ40平方メートルほどの工場「アラム・スティール・プロジェクト」がある。

 30代の経営者、アラムさんはもともとスクーター修理の仕事をしていたが、趣味の自転車でツーリングに出掛ける際に荷台があると便利と思い、2013年から一人で工場を始めた。アラムさんによると、専門店は当時首都圏で初めてだった。

 カーゴバイクは持ち込みの自転車や中古自転車を改造。フレームを溶接しハンドル前方に大きな荷台を設置し、全長2メートルになることもある。

 写真共有アプリ「インスタグラム」を通じて注文。コロナ感染拡大後は、運転免許が不要で運動不足解消にもなるため問い合わせが急増。行商や荷物配達、子供の送迎に使う人が多いという。

 ただ、一人で全て製作するため、1台作るのに約2カ月半かかる。価格は1台1300万ルピア(約9万3600円)ほどだが、予約が後を絶たない。

 夕方になると、工場は自転車仲間が集う交流の場となる。その一人、アセップさんは「約2年前に注文したのを5月にやっと受け取ったよ」と笑う。愛車はコーヒーや蜂蜜の販売業の配達に使っている。アラムさんは「将来は、ゼロから自分でデザインしたカーゴバイクを作りたい」と語った。(チプタット 共同)

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