国内

滞納3億円のホテルに支払い求め提訴へ 大阪府知事方針

 大阪府の吉村洋文知事は25日、府咲洲(さきしま)庁舎(大阪市住之江区)の賃料滞納などを理由に賃貸借契約を解除した「さきしまコスモタワーホテル」側を相手取り、計約3億2千万円の滞納金支払いなどを求めて訴訟を起こす方針を明らかにした。記者団に「(新型コロナウイルスの感染拡大前から)賃料の不払いが続き、看過できない。速やかに訴訟を提起する」と述べた。

 府はホテル側が支払う姿勢を示さなければ、9月議会に関連議案を提出、10月にも大阪地裁に提訴する。

 ホテルは昨年1月に開業し、55階建て庁舎の10~17階で263室を提供しているが、月3500万円の賃料は同年10月から支払われていない。府は今年7月に賃貸借契約を解除した。

 ホテル側は、契約締結後にエレベーターの騒音が分かったとして「府に瑕疵(かし)担保責任があり、一方的な契約解除は成立しない」と主張。これに対し、吉村氏は「エレベーターの音が大きいという点について、ほかのテナントからは指摘されていない。契約手続きにも不備はない」と反論した。

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