石破氏「円が安くなったことによって、外国人が今まで1万ドル出さなきゃ買えなかった株が6000ドルで買えるわけですね。株は高くなりました。円ベースで換算すれば企業の収益は上がりました、最高益になりました。
有効求人倍率は全て1を超えました、素晴らしいことです。これは引き継がなければならないが、これがサステナブル(持続可能)なものなのか、構造改革をもたらしたか、地方第1次産業、中小企業、女性、そういうような潜在的な可能性のある、そういう分野を最大限に引き出していきたい。
これ引き出さないと付加価値の相場であるGDPは上がらない。それが行われていない、まだ不十分である、そのように思っております。地方創生というのはそういう文脈から語られるべきものだと思います。
政治は結果責任なのであって、森友・加計、桜、どの世論調査を見ても納得したという人が非常に少ない。政治は結果責任だと言うからには、納得したという人が増えなければ、これは責任を果たしたことにならない。政治は結果責任なのだからね。そこにおいて自由民主党が作る政府というのは政策条件作りにあたって、全ての人に公平でなければならない。それは自民党が綱領において定めることであって、それを実現しなければいけない。要するにえこひいきがあったらいかんということです。
みんなが居場所がなければいけないということです。特定の人だけが利益を受ける、そういうことを政府がやっていいはずがない。公がやっていいはずがない。当たり前のことです。そして、公文書が改竄(かいざん)されるというようなことが起こると、真面目に働く公務員がやってられない。真面目に働く公務員が、本当に国家のために国民のために働けるような、そういうような政府を作っていかねばならないのであって、記録が改竄されたり、破棄されたり、だとすれば真面目に働かない方がいい。
そのような官僚機構は、国民のためにならない。それを変えていかねばならないのは当然のことであって、私はそのように思っておりますし、今まで政府がした努力はそういうことであって、私はそれをさらに発展をさせていきたいというふうに考えております。信頼回復というのはそういうことであってね、口でいくら言っても信頼なんか回復できない。
国民がそうだねと言ってくれる、納得と共感というのはそういうことです。政府の説明に納得する。政府がやろうということに一緒にやろう、そういう思いを持っていたら、それが日本を作っていくことが、わが自由民主党の使命であり、そのやり方を競うのがこの総裁選挙である。私はそのように考えております」
=(5)に続く