国内

「わからないなら反対を」都構想反対派も活動本格化

 大阪都構想の住民投票が告示された12日、反対派の各党や市民団体も街頭活動を本格化させた。ただ平成27年の前回住民投票で反対勢力を糾合した自民党大阪府連は今回、共産など他党との共闘に消極的で、バラバラの印象は否めない。

 「住民サービスが落ちると正しく知れば、ノーになる。大阪市がこの日本、この地球、そして歴史上から消えてしまわないよう、私たちは阻止できる」

 自民市議団の北野妙子幹事長はこの日、大阪城公園(同市中央区)で天守閣を背に「反対」を呼びかけた。府連政調会長の左藤章衆院議員は「大阪市解体でなく、世界の大阪になるよう必ずこの戦いに勝つ」と気勢を上げた。

 大阪城公園は、自民府連が前回も第一声を上げ、否決に追い込んだ「験(げん)のいい場所」(北野氏)。府連所属の国会議員や市議らは「OSAKA CITY PRIDE」と書かれたシャツを着て“一枚岩”を演出してみせたが、府連の反対方針に反する発言で厳重注意を受けた原田亮府議団幹事長の姿はなかった。共産などとの連携について、自民府連幹部は「メリットがない。前回で学習した」と漏らす。

 一方、共産市議団の山中智子団長は大阪市役所前で第一声。「都構想は百害あって一利なし。この思いは1ミリも変わらない。(政令市から)半人前の特別区になり下がってしまう」と強調し、「『(都構想が)分からない』という人は反対と書いて」と訴えた。

 観光名所の通天閣(同市浪速区)を有する新世界で活動を始めたのは、10日に結成したばかりの立憲民主府連。所属市議がいない中、府連代表の辻元清美衆院議員が論陣を張った。

 辻元氏は推進派の大阪維新の会を引き合いに「住民不在の、維新による維新のための住民投票」と批判。税金は新型コロナウイルス対策に使うべきだとし、「『都構想騒ぎ、ええかげんにせえよ』とピリオドを打って」と呼びかけた。

 政治団体「リアルオーサカ」も、国立文楽劇場(同市中央区)前で出発式を開催。同劇場は橋下徹市長時代の24年、文楽協会への補助金削減問題で話題となった。前大阪府八尾市長の田中誠太代表は「大阪市の権限や財源が府に移ることを許してはいけない。市民の命や財産を本当に守れるのか」と声をからした。

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