海外情勢

米大統領選の投開票まで9日 両陣営、前回敗北の州で選挙集会

 【ワシントン=黒瀬悦成】米大統領選を9日後に控える25日、共和党のトランプ大統領は2016年の前回大統領選で僅差で敗れた東部ニューハンプシャー州で支持者集会を開き、自身への投票を訴えた。

 トランプ氏は同州ロンドンデリーの空港での集会で、新型コロナウイルス危機を克服して「記録的な繁栄と目覚ましい雇用拡大を実現させる」と強調。民主党候補のバイデン前副大統領については、民主党候補指名を争う2月の同州予備選で振るわず、早々に現場を離れたことを引き合いに「バイデン氏はあなた方を見捨てた」と強調した。

 トランプ氏は前回、ニューハンプシャー州で民主党のクリントン候補に得票率約0・4ポイント差で敗北した。

 このためトランプ氏は、同州や中西部ミネソタ州、西部ネバダ州など前回は小差で敗れた州での支持拡大に向け、積極的に選挙活動を展開している。

 ただ、政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」がまとめたニューハンプシャー州での各種世論調査の平均支持率ではバイデン氏がトランプ氏を11ポイント差で引き離している。

 一方、民主党の副大統領候補、ハリス上院議員も25日、前回の大統領選でクリントン候補が僅差で敗れた中西部ミシガン州を訪れ、支持を呼びかけた。

 ハリス氏は集会で「この選挙には地球と子供、経済の未来がかかっている」と述べ、伝統的に民主党の地盤であるミシガン州の同党支持者が力を合わせてバイデン氏をホワイトハウスに送り込もうと訴えた。

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