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あす菅首相がバイデン氏と電話会談 日米連携確認、拉致問題解決の協力求める

 菅義偉首相が米大統領選で当選が確実となったバイデン前副大統領と12日に電話会談する方向で調整していることが11日、分かった。複数の政府関係者が明らかにした。日米両国の連携を強化する方針を確認するとともに、北朝鮮による拉致問題の解決に向けた米側の協力を求める。

 首相はバイデン氏との電話会談について、9日に記者団に対して「現時点において何も決まっていないが、今後タイミングを見て調整していきたい」と語っていた。バイデン氏は9日にカナダのトルドー首相と電話会談しており、早期の会談実現をバイデン氏側に働きかけていた。

 会談はバイデン政権の対中政策をうかがう機会となる一方、首相の訪米時期についても意見交換する見通し。日本側は大統領就任式が行われる来年1月20日以降の早期訪米を目指す。

 バイデン氏は気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」に復帰する意向を示しており、首相も2050(令和32)年までの温室効果ガス排出量実質ゼロを目指すと宣言している。両者は地球温暖化対策に前向きで、日米が協力して国際的協調を促す関係を目指す。

 バイデン氏が当選確実になったことを受け、首相は記者団に「日米両国は自由、民主主義、普遍的価値観を共有する同盟国だ。日米同盟をさらに強化なものにするため、インド太平洋地域の平和と繁栄を確保していくために、米国とともに取り組んでいきたい」と語っていた。

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