海外情勢

米で新型コロナ入院患者が過去最多に テキサス州の町では死者収容追いつかず

 【ワシントン=平田雄介】米CNNテレビは11日、新型コロナウイルス感染症による米国内の入院患者数が春と夏の感染拡大期を上回り、10日、過去最多の6万1千人に上ったと伝えた。特に南部テキサス州は一つの州として全米で初めて累計感染者が100万人を超え、メキシコ国境の町、エルパソで医療体制の崩壊懸念が強まっている。

 春と夏の入院患者の急増は北東部と南部の一部地域に限られていたが、冬に向けて感染はさらに拡大し長引く見通し。専門家は、感染拡大の「エピセンター(震源地)」が複数生じる事態を懸念している。

 米公共ラジオNPR(電子版)によると、入院患者数は9日の時点で47州で増加しており、22州で過去最多になった。中西部のノースダコタやサウスダコタなど計18州では、医療体制の逼迫(ひっぱく)が懸念される目安の、新型コロナ感染症による入院患者が全病床に占める割合10%を超えた。

 特にテキサス州エルパソ郡では同割合が41・2%に達し、医師や看護師らが不足。国防総省が3つの医療チームを派遣して支援している。

 米紙ニューヨーク・タイムズの11日付の報道によると、医療体制が手厚い大学病院まで満床となり、駐車場に張った仮設テントで治療している。大規模会議場も野戦病院となった。病床を空けるため、州政府による重症患者の他都市への搬送も始まっている。

 米NBCニュースによると、エルパソの感染者は累計で6万4千人超、死者は670人を超えた。このうち110人が最近3週間で亡くなったという。90人を収容できる郡検視官事務所の遺体安置所は満杯になり、移動式の遺体安置車6台を導入。それでも足らず、4台の追加配備を要請している。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus