株価・外為

東証終値2万6000円台 29年半ぶり水準、過熱感も

 17日の東京株式市場で、日経平均株価は続伸し、29年半ぶりに2万6千円台で取引を終えた。前日の米国株が大幅上昇した流れが続いた。新型コロナウイルスのワクチンの開発進展により、金融市場では経済活動正常化への期待が高まっている。

 日経平均の終値は前日比107円69銭高の2万6014円62銭。終値で2万6千円を超えるのは平成3年5月以来で、バブル経済崩壊後の最高値を更新した。

 米製薬大手ファイザーに続き、米バイオテクノロジー企業モデルナもワクチンの臨床試験で高い有効性を示すデータを得られたと公表。経済活動正常化への期待から、16日のダウ工業株30種平均は史上初の3万ドル台に迫った。

 日経平均の今月に入ってからの上昇幅は3千円を超え、市場には過熱感が生じている。17日は日経平均が一時マイナスに転じたほか、東京証券取引所1部は値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回るなど、上値の重い展開となった。

 市場では「過熱感と景気回復期待の綱引きが続いている」(大手証券関係者)との声が聞かれた。

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