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国内最大の子持勾玉見つかる 奈良・香芝の古墳

 大王(天皇)や豪族の墓説がある奈良県香芝市の前方後円墳、狐井稲荷(きついいなり)古墳(5世紀後半)で、特大の子持勾玉(こもちまがたま)が発見され、同市教育委員会が25日発表した。全国で約450例が知られる子持勾玉でも最大の体積となり、専門家は「大王の古墳築造を担った集団が喪葬儀礼に用いたと考えられる。全国で見つかる子持勾玉の元の形に近い」と評価している。

 市教委によると、子持勾玉は、長さ13センチ、幅10センチ、厚さ5・5センチ、重さ565グラムの滑石(かっせき)製。長さは国内5番目の規模だが、幅と厚さは国内最大だという。断面の丸みが大きいほど古いとされ、製作時期は5世紀中頃と推定される。

 古墳の所有者が後円部のすそで平成23年に発見、昨夏に香芝市二上山博物館に届け出て、同市が詳細を調査していた。

 同市によると、百舌鳥・古市(もず・ふるいち)古墳群などで古墳築造を担った土師(はじ)氏の拠点集落、土師の里遺跡(大阪府藤井寺市)の出土品と酷似し、同一の工人によって製作された可能性があるという。

 狐井稲荷古墳の近くには、土師氏の祖で最初の力士とされる出雲の野見宿禰(のみのすくね)が相撲で勝ち、領地を与えられたと日本書紀が伝える「腰折田(こしおれだ)」の伝承地がある。

 こうした点から、子持勾玉に詳しい兵庫県立考古博物館の大平茂名誉学芸員は「土師氏が古墳や埴輪を造ったことは知られるが、子持勾玉とも関係が深いことが明らかになった」と意義を指摘している。

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