国内

復興支援道路の区界道路が開通、国道106号の最難所を解消

 岩手県の盛岡市と宮古市を東西に結ぶ国道106号の最難所となってきた区界峠(12・8キロ)の急こう配と急カーブを解消するために整備された区界道路(8キロ)が5日、開通した。午前10時半から関係者ら51人が出席した記念式典で達増拓也知事、谷藤裕明盛岡市長、山本正徳宮古市長らがテープカット、開通を祝った。

 区界道路は東日本大震災の復興支援道路として国が直轄代行で整備した自動車専用道。事業費は約540億円。区界峠(12・8キロ)の5%を超える急こう配7カ所と急カーブ21カ所を県内の道路トンネルで最長の新区界トンネル(4998メートル)と簗川トンネル(1576メートル)で解消、ルート直線化で距離を4・8キロ(8分間)短縮、こう配も4%に軽減した。

 悲願だった最難所解消に山本宮古市長は「万感胸に迫るものがある。今回の開通により、『命の道』の安全、安心が確保され、沿岸と県央を結ぶ高速交通ネットワーク形成の大きな一歩になる」と、式典で感謝の言葉を述べた。区界道路は午後3時から一般車両の通行が始まった。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus