海外情勢

米国でワクチン使用許可を判断 嘉手納基地でも接種

 【ワシントン=住井亨介】米食品医薬品局(FDA)は10日、米製薬大手ファイザーとドイツ企業が共同開発した新型コロナウイルスのワクチンについて諮問委員会を開催。外部の意見を聴取して安全性と有効性を評価し、緊急使用許可の是非を判断する。

 FDAが臨床試験データを分析した文書によると、安全性と有効性に問題はないとしている。使用許可は速やかに出されるとみられ、8日にファイザーなどのワクチンの接種が始まった英国に続き米国でも接種が始まる見通し。

 米政府のワクチン開発を進める「ワープ・スピード作戦」の最高執行責任者、ギュスターブ・ペルナ陸軍大将は9日の記者会見で「承認から24時間以内」に配送が始まると明言。290万回分(145万人分)が第一弾として出荷されるとの見通しを示した。

 接種は高齢者介護施設の入所者や職員、医療従事者らが優先される。アザー厚生長官は、一般国民向けの配布は来年2~3月になるとの見通しを示している。

 同社のワクチンは21日間隔で2回の接種が必要となる。FDAの分析では、2回目のワクチンを接種後に、発症を予防する有効性は95%となっている。

 副作用としては接種部位の痛みが84%、倦怠(けんたい)感が63%、頭痛が55%でみられたが、いずれも軽症だった。

 FDAはファイザー製ワクチンに続き、米バイオ医薬品企業モデルナのワクチンについても月内にも承認する運びだ。米政府は年内に合計で4千万回分(2千万人分)を接種できるとしている。

 一方、米国防総省のホフマン首席報道官らは9日の記者会見で、沖縄県の嘉手納基地を含む国内外の米軍施設計16カ所でワクチン承認から24~48時間以内に接種を始めると発表した。

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