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関空11月の国内線、前年比50%超える 8カ月ぶり

 関西エアポートは25日、関西国際空港の11月の利用状況を発表した。国際線と国内線を合わせた総旅客数は、新型コロナウイルスの影響で前年同月比88%減の31万7665人で、2月以降、10カ月連続の減少となった。国内線の旅客数は政府の観光支援事業「Go To トラベル」の効果などから回復傾向が続き、8カ月ぶりに前年同月の50%を超えた。

 国内線の旅客数は前年同月比48%減の29万4224人で、減少率は10月(51%)から改善した。特に21~23日の3連休に観光地に出かける旅客が多かったことが、回復に寄与。格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションや大手の全日本空輸、日本航空では、国内線の計画に対する運航率(全国)を70~80%台に引き上げた。

 ただ、11月後半から新型コロナの第3波が顕著になり、「Go To トラベル」が12月28日から全国で一時停止されることから、旅客数は再び頭打ちになる可能性が高い。年末年始(12月25日~来年1月3日)の関空の国内線提供座席数に対する予約率(12月18日現在)は、全日空で50・9%、日航で42・0%、ピーチで48・2%にとどまっている。

 一方、国際線の11月の旅客数は99・0%減の2万3441人となり、低迷が続いた。入国制限が段階的に緩和されたことで、外国人旅客数は10月から約6400人多い1万5764人となった。

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