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F1無敵のホンダエンジン ファン以外も楽しめる「ツインリンクもてぎ」

 日本のジャズ&フュージョン系バンド、T-SQUAREのヒット曲「TRUTH」。印象的なメロディーを聞くと、フジテレビのF1グランプリ中継を思い出す人も多いだろう。昭和後期から平成にかけて、国内ではF1ブームが巻き起こり、特にホンダ製エンジンを積んだ「マクラーレン・ホンダ」の活躍にファンは心を躍らせた。

 ホンダが手がけたサーキット「ツインリンクもてぎ」(栃木県茂木町)にあるホンダコレクションホールでは、4輪、2輪双方で世界のモータースポーツ界を席巻したホンダの歴史を、実物を通して振り返ることができる。市販車も含めると、約300台が一堂に会する“ホンダ博物館”だ。

 ホンダのF1の歴史は大きく4つに分かれる。中でもファンの脳裏に焼き付いているのは、第2期(1983~92年)ではなかろうか。アイルトン・セナ、アラン・プロストという2人のスタードライバーを擁したマクラーレン・ホンダは無類の強さを誇り、特に88年には年間16戦中2人で15勝と他チームを圧倒。ホンダが開発したターボエンジンの優れた性能がクローズアップされた。

 車両の規定が変わり、翌年からF1でターボエンジンが禁止されたことからも、当時のホンダの技術力が群を抜き、いかに恐れられていたかが分かる。しかし、規定変更後も2年連続でマクラーレン・ホンダがシーズンを制覇するなど黄金時代は続いた。

 ホール内には、ホンダ初のバイク「ドリーム D型」や「スーパーカブ」、「Sports 360」など、往年の名車たちもズラリ。ツインリンクもてぎ広報担当の上野圭美(ますみ)さんによると、「一日中過ごすファンも多く訪れます」とのこと。記者も思わず、再訪を約束してしまった。

 F1ブームは落ち着いたが、まだまだモータースポーツの人気は根強い。また、現在のツインリンクもてぎは、キャンプやグランピングを含む野外アクティビティができる総合施設となっていて、モータースポーツに疎い人も一日中楽しめる。上野さんは「欧州などでは、キャンプをしながら数日間の日程で行われるレース観戦を楽しむ文化がある。ツインリンクもてぎがその入り口になれれば」と話している。(大泉晋之助)

 ツインリンクもてぎ 平成9年開業のサーキット。各種モータースポーツのレースが開催される。ホンダコレクションホールは翌年オープンした。北関東自動車道真岡インターチェンジ(IC)から車で約50分。休業日は来年2月17日までが火・水曜日。入場料は中学生以上1200円、小学生600円、3歳以上の未就学児が300円。別途駐車料金がかかる。電話0285・64・0001。

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