クラウドファンディング(CF)サイト運営のレディーフォー(東京都千代田区)は、医療・介護従事者、生活困窮者や子育て困難家庭などの社会的弱者を支援対象とする新たなコロナ対策支援基金を立ち上げた。同社のサイトを通じて集まった資金を元に、社会的弱者を支援する団体などに助成する。
「いのちとこころを守るSOS基金」と題したこの基金は、3月26日午後11時まで募金を受け付ける。CFサイト利用に必要な手数料は無料とした。
助成を希望する団体は2月上旬に公募する予定。基金を共同で運営する東京コミュニティー財団(同区)や有識者からなる審査委員会での審査を経て助成先を決める。
レディーフォーは2020年4月に「新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金」を創設。同年12月末までに約2万人から8億7000万円を集めた。集まった資金を5回に分けて、医療や介護法人などを中心に延べ153件の活動に助成した。
ただ感染拡大が続く中、医療や介護の現場だけでなく、社会的弱者を支援する団体の活動資金が枯渇するケースが増えていることから、再度基金を立ち上げることにした。今回は前回の3倍に当たる27億円を募ることにしている。
レディーフォーの米良はるか最高経営責任者(CEO)は「新型コロナウイルス感染症は社会的に弱い立場の人を徹底的に打ちのめす。私たちができることは小さいかもしれないが、社会的に弱い立場の人に向けて応援の気持ちを届けたい」と話している。