海外情勢

バイデン氏、20日に大統領就任式 異例の州兵2万5000人厳戒

 【ワシントン=塩原永久】バイデン次期米大統領の就任式が20日(日本時間21日)、首都ワシントンの連邦議会議事堂前で行われる。新型コロナウイルス対策で式典は大幅に縮小されるうえ、議会議事堂襲撃を受けて厳戒態勢が敷かれる異例の就任式となる。バイデン氏は新型コロナ制圧や分断された社会の融和を担う多難な船出を迫られる。

 就任式は午前11時半に開始。バイデン氏は正午に就任宣誓し、演説する。その後の首都中心部で行う恒例のパレードは、感染を防ぐため沿道に大勢の国民が詰めかける形態を取りやめ、「オンライン形式」(式典実行委員会)で実施する。

 ワシントンには2万5千人規模の州兵が配置され、議会やホワイトハウス周辺にバリケードが設置された。6日にトランプ大統領の支持者らが議事堂に乱入する事件があり、連邦捜査局(FBI)は就任式当日も武装した支持者らが結集する動きがあると警戒している。全米の主要な州都でも警備が強化されている。

 米メディアによると、国防総省は警備にあたる州兵の身辺調査を決めた。6日の議事堂襲撃に軍経験者も加わっていたと判明し、身内による襲撃を未然に防ぐ狙いがあるという。

 大統領選での敗北を認めていないトランプ氏は就任式に出席せず、20日の式典に先立ち南部フロリダ州の邸宅に向かう。

 バイデン氏は就任初日、トランプ氏が取り組んだ政策を覆す多数の大統領令に署名する。温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」への復帰や中東・アフリカ圏からの入国制限の撤廃などを進め、トランプ政権からの政策転換をアピールする。

 米メディアによると、カナダから原油を運ぶパイプラインの建設認可取り消しも計画。政権が重視する環境対策で新味を打ち出す狙いもうかがえる。

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