海外情勢

WHOの新型コロナ国際調査団、中国側科学者と対面協議開始

 【ロンドン=板東和正】中国湖北省武漢市で新型コロナウイルスの起源解明を目指す世界保健機関(WHO)の国際調査団は29日、中国側の科学者と対面での協議を開始した。調査団メンバーでオランダのウイルス学者、クープマンズ氏がツイッターで明かした。

 WHOは、調査団が今後、最初に感染が広がったとみられる華南海鮮卸売市場や、ウイルス流出の疑惑が向けられた中国科学院武漢ウイルス研究所を訪問する予定だと発表した。感染流行初期の患者や対応に当たった関係者らに聞き取り調査を行うという。

 調査団の別のメンバーはロイター通信に「(新型コロナの)起源の追跡が成功するかどうかは、関連の情報源へのアクセスで100%決まる」と述べ、中国の協力が不可欠との見方を示した。調査団は14日に武漢市に到着。28日に2週間の隔離期間を終えた。

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