小泉進次郎環境相は2日午前の記者会見で、米バイデン政権のケリー気候変動対策大統領特使が温暖化対策で中国の協力を得る代わりに、中国による南シナ海の軍事拠点化などで譲歩する考えはないと表明したことを歓迎した。小泉氏は「非常に心強い発言だ。気候変動対策と外交的な課題をディール(取引)することがあってはならない。各国が懸念を持っている中、早い段階で明確なメッセージを発した」と述べた。
ケリー氏は1月27日の記者会見で、気候変動対策は米中にとって「重要な問題だ」とした上で「知的財産窃取や南シナ海問題といった中国との全ての懸案に関し、気候変動(をめぐる協議の)取引材料には決してしない」と強調していた。