国内

広がる変異株感染 埼玉県が監視強化

 埼玉県で新型コロナウイルスの変異株の感染が広がっている。1日時点で男女計9人の感染が確認され、このうち6人は県内の同じ職場の同僚や顧客だった。県は国内初の変異ウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したとみて、監視態勢を強めるなどして押さえ込みを図っている。

 埼玉県では1月28日、英国で広がっている変異ウイルスに20~30代の男女3人が感染したことが判明した。同月30日には40~60代の男女4人、さらに2月1日には90代と30代の女性2人の感染が分かった。

 感染が確認された計9人は、いずれも英国滞在歴はなかった。このうち6人は、1月25日に感染が確認された東京都の40代男性の勤務先の同僚や顧客だった。

 県によると、この職場ではマスク着用や手洗い、消毒といった感染防止対策が講じられ、「密」になるような状況も確認できなかったという。県は、厚生労働省のクラスター対策班とともに感染経路や感染源の調査に乗り出した。

 県は同時に、変異ウイルスの検査も強化している。国立感染症研究所に送る新型コロナウイルス陽性者の検体は、これまで英国滞在歴などがある人やその接触者に限っていたが、滞在歴がない人も含めて1月初め以降の県内の陽性者の検体を幅広く送るようにした。

 また、県衛生研究所でも県内全域の新型コロナウイルス陽性者の検体を抜き打ち的にピックアップして検査し、変異ウイルスの感染動向の監視を強めている。

 大野元裕知事は2日の記者会見で、変異ウイルスについて「まだしっかりした知見がなく、大変懸念している」と話し、国と連携して封じ込めを急ぐ考えを強調した。(中村智隆)

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