【ワシントン=黒瀬悦成】米ホワイトハウスは3日、バイデン大統領が韓国の文在寅大統領と電話で会談したと発表した。
ホワイトハウスによるとバイデン氏は、北東アジアの平和と繁栄の基軸である米韓同盟の強化に取り組んでいくと強調した。
また、両首脳が北朝鮮問題で緊密に連携していくことや、ミャンマー情勢に関し、早急な民政復帰の必要性で一致したほか、新型コロナウイルス対策や気候変動といった共通の問題に協力して取り組んでいくことも確認したとしている。
ホワイトハウスの声明では、文氏がツイッターで明らかにした「同盟のアップグレード」といった文言はなかった。
バイデン氏はこの日、オーストラリアのモリソン首相とも電話会談し、「インド太平洋および世界の安定に向けた頼みの綱である米豪同盟の強靭(きょうじん)さを強調した」としている。
米豪首脳は、中国への対応を含む、世界および地域の懸案への共同対処の方策について話し合ったほか、ミャンマーでのクーデターに関与した人々への責任追及を同盟・パートナー諸国と一緒に進めていくことで一致した。