【モスクワ=小野田雄一】ロシアの反体制派指導者、ナワリヌイ氏をめぐり、モスクワの裁判所は12日、退役軍人に対する中傷罪での公判を開いた。ナワリヌイ氏には2日、禁錮2年8月を科すとの決定が別の裁判所で出されており、実刑が上積みされるか否かが注視される。
露政権は、プーチン大統領の長期続投を可能にした昨年7月の憲法改正に先立ち、退役軍人や文化人らが国民投票で賛成票を投じるよう呼びかける広報動画を作成。ナワリヌイ氏はこの動画に出た人々について「国の恥だ。売国奴だ」などとツイッターに書き込んだ。告発を受け、ナワリヌイ氏は退役軍人を中傷したとして訴追された。
露捜査当局は、寄付金を流用したとする詐欺罪でもナワリヌイ氏を訴追する方針で、同氏の収監がさらに長期化する恐れが強まっている。