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有馬温泉で仮想ロードレースも…IOC注目「バーチャルスポーツ」 (1/2ページ)

 コロナ禍の中、eスポーツに現実的な身体運動の要素を加えた「バーチャル(仮想)スポーツ」(VS)が注目されている。仮想空間で自転車のロードレースを戦う大会なども各地で開催。国際オリンピック委員会(IOC)は15日、「五輪プログラムへの追加を検討する」との提言を発表した。AR(拡張現実)を活用して地域振興に結びつける動きもあり、流通科学大学の山口志郎准教授は「現実と仮想の融合が進んでいる」と話している。

 仮想空間だから楽しめる

 コロナ感染が比較的穏やかだった昨年7月、有馬温泉(神戸市北区)のスポーツバーで開かれた「有馬-六甲バーチャルライドレース」。チェコで開発されたバーチャルサイクリングアプリ「ROUVY(ルービー)」を使い、eスポーツプレーヤーやプロのサイクリストらが、有馬温泉を出発して山頂を目指す仮想空間のルートを、スマートトレーナーなどで走破した。

 スマートトレーナーとは、パソコンやスマートフォンなどと接続できるローラー台のこと。これにスポーツ仕様の自転車を設置することで、屋内でバーチャルなロードレースを楽しめる。ルービーなどのアプリと連動させれば、勾配によるペダルの重さや、自転車自体の傾きも再現できる。

 ルービーの特徴は、画面に表示される仮想空間のルートがAR化した実写映像で、現実のレースに近い感覚を得られること。有馬-六甲バーチャルライドレースで使用したルートは、日本初の公式コースと認定され、大会自体もアジア初の公式イベントだった。

 大会にはスポーツバーで自転車をこいだeスポーツプレーヤーやプロのサイクリストに、オンラインでの競技者も含めて計113人が出場。ニュージーランドやイタリアなど海外からの参加者も約60人いた。実行委員を務めた兵庫県eスポーツ連合副会長の金井庸泰さんは「バーチャルだからこそ、体験できるタイミングがある。コロナ禍もそう。落車の危険がなく、初心者でも楽しめる」と話す。アドバイザーの山口准教授は「参加型イベントが中止や延期となる中、仮想世界でリアルなフィジカルスポーツを行うのがニューノーマルになりつつある」と解説した。

 温泉対抗レースも

 そもそも、有馬温泉でのバーチャルライドレースは、六甲山頂にかけての起伏に富んだコースを楽しむ愛好家が多いことから、サイクルツーリズムの推進につなげる目的で企画された。実施時期がコロナ下になったが、海外を含めてオンラインでの参加者が多く、開催にこぎつけた。

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