フィンテックベンチャーのマネーフォワードは、電子契約サービスに参入する。紙の契約と電子契約をクラウド基盤を使って一元管理することで、契約管理業務の効率化が図れる。
5月にサービスを始める「マネーフォワード クラウド契約」は、オンラインによる各種申請、契約の締結や保管をクラウド基盤で行う。紙の契約書を発行するときに必要な印刷や製本、押印、返送といった手間やコストが省ける。
またクラウド基盤を活用してオンラインで契約書の検索が簡単にでき、契約内容の確認もしやすくなる。
さらに同社が手掛ける請求書管理や会計などの各種オンラインサービスとの連携で、契約締結から債権・債務の発生、会計処理に至るまでオンラインで管理できるようになる。
新型コロナウイルス感染拡大で在宅勤務などのテレワークの普及で電子契約サービスの需要が拡大している。
電子契約サービスをめぐっては弁護士ドットコムやGMOグローバルサイン・ホールディングス、人材サービスのネオキャリア(東京都新宿区)などが参入。オンラインによる契約書管理サービスでは、法務テックベンチャーのHolmes(ホームズ、東京都千代田区)、リーガルフォース(同)などが参入している。