国内

ワクチン「目詰まり」5月に解消 河野担当相が見通し

 河野太郎ワクチン担当相は19日までに産経新聞の単独インタビューに応じ、新型コロナウイルスワクチンに関し「5月には多分、供給のボトルネック(目詰まり)はなくなる」と述べ、国内の供給が円滑になるとの見通しを示した。河野氏はこれまで、5月に毎週最大約1075万回分のワクチンが国内に到着するとのスケジュールを公表しており、「それでも足りないなら、(自治体の接種が)相当良いスピードかなと思う」とも語った。

 米製薬大手ファイザーとの供給をめぐる交渉については「非常に協力的だ」と評価した。また、「人の付き合いはいろいろある」と述べ、欧州連合(EU)による輸出規制に懸念がある中で、外相時代に築いた人間関係を活用して必要な数量を確保するための交渉に臨んでいることを明かした。菅義偉(すが・よしひで)首相からはワクチン供給について「スピードアップはどれくらいできるのか」と頻繁に聞かれるという。

 河野氏はワクチン担当相を兼務してから約2カ月間で最も注力したことについて「自治体にフレキシブル(柔軟)に、やりやすいようにやってもらうためにはどうすればいいかが一番大きい」と振り返った。

 また、4月12日から始まる高齢者約3600万人の接種に関し、現場の運用では「自治体の創意工夫を大いにやってもらっていい」と強調。同日の接種開始から間もない期間は接種を急がず、作業に習熟しながらペースを徐々に上げていく考えを示した。

 16~64歳の一般向け接種に関しては「自治体のスピードや高齢者の数などによる」と述べ、先行する高齢者接種の進捗(しんちょく)度合いによって一般向け接種の開始時期が変わるとの認識を示した。

 一方、9月の任期切れに伴う次期自民党総裁選への対応については「知らない」と明言を避けた。

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