国内

前橋の豚熱、消毒不徹底などを指摘 農水省疫学調査チームが調査概要

 前橋市の養豚場での豚熱(CSF)発生で、農林水産省は9日、疫学調査チームによる現地調査の概要を発表し、飼養衛生管理面で消毒の不徹底などを指摘した。ただ、因果関係の指摘には踏み込まなかった。詳細の調査結果はまとまり次第、公表される見込み。

 群馬県職員もチームに加わり3日から調査していた。それによると、昨年11月~今年1月にかけ養豚場の半径2キロ内で野生イノシシ4頭の感染があったと記した。

 衛生管理面では、飼養管理者が作業着交換の際に手指消毒を行っていなかったことや、子豚の移動時に使うコンテナを移動毎に洗浄消毒していなかったなどと指摘。敷地内でネコなどの野生動物も確認されていたとした。

 養豚場では3月に多数の豚が死んだ。調査概要では経過を時系列で示し、通報に至らなかった経緯が明らかにされた。

 山本一太知事は「内容を精査・分析し今後の対応を検討する。発生予防対策に全力で取り組む」とのコメントを出した。

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