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注目を集める新たな“食肉” 「代替肉」で海外依存度を低減 (2/2ページ)

 2040年には市場シェア6割に

 世界的なタンパク質需要の増加への対応策として期待される代替肉は将来的な市場拡大が予想されている。米コンサルティング会社のA・T・カーニーは、すでに普及が始まっている大豆など植物に由来する代替肉に、将来的な成長が見込まれる動物の細胞を使った培養肉も加えれば、2040年には食肉市場の約6割が新しいタイプの食肉で占められると予測している。

 日本財団が昨年10月に行った17~19歳の1000人を対象にした意識調査では、フードテックに可能性を感じると回答した人が全体の38・6%に達した。

 フードテックに対する投資額も拡大の一途をたどる。農林水産省によると、世界のフードテック分野への投資額は12年の2344億円から18年には2兆円超に達し、今後も拡大が見込まれている。

 ただ日本の投資額は諸外国と比較して、少ないままだ。大手商社の丸紅はDAIZに1億円出資。ダイズが原料の大豆を安定調達できるようにするほか、国内販売や米国進出を支援するなどの動きを見せるが、全体では米国や中国などの後塵(こうじん)を拝している。(佐久間修志、松村信仁)

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