海外情勢

米就業者27万人増 回復鈍化、失業率6・1%に悪化

 【ワシントン=塩原永久】米労働省が7日発表した4月の雇用統計(速報、季節調整済み)は、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数が前月から26万6千人増となった。増加は4カ月連続だが、改善ペースは鈍化している。失業率は6・1%と前月から0・1ポイント悪化した。

 就業者数は、100万人前後の増加を見込んだ市場予想を大幅に下回った。増加幅(いずれも改定値)は2月が53万6千人、3月が77万人だった。

 業種別では、自動車を含む製造業がマイナスに転じた。小売業や運輸・倉庫業も減少した。娯楽・宿泊業は約33万人増と堅調な伸びを維持した。

 新型コロナウイルスのワクチン普及などで経済活動の再開が進み、大幅な雇用増が期待されていた。過熱感が浮上していた金融市場で、景気回復の先行きに慎重な見方が出そうだ。

 米実質国内総生産(GDP)は1~3月期に年率6・4%増と高い成長となった。米連邦準備制度理事会(FRB)は、大規模な金融緩和策の縮小時期を探る難しいかじ取りを迫られているが、雇用回復の遅れが緩和長期化を後押しする可能性がある。

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