札幌市の秋元克広市長は18日、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた人流抑制を進めるため、札幌商工会議所の岩田圭剛会頭にテレワークなどを求める緊急要請を行った。
要請で秋元市長は5月に入って札幌市内の感染が急拡大し、「入院が必要な人も入院できない状況にある」と説明。16日から北海道に緊急事態宣言が発令され、夜間の人流が下がる一方、昼間の削減がまだ十分ではないため「在宅勤務やローテーション勤務、緊急事態宣言期間中の一部事業の削減など出勤者の削減に協力をお願いしたい」と述べた。
岩田会頭はコロナの新規感染者急増に伴う対策の必要性に理解を示し「要請を重く受け止めている。しっかり対応していきたい」と述べ、会員企業に協力を呼びかける考えを示した。
市が要請したのは、人との接触低減に向けた(1)テレワークやローテーション勤務、臨時休業、業務時間短縮による出勤者の7割削減(2)時差出勤やフレックスタイムなどの強力な推進(3)事業継続に必要な場合を除き、午後8時以降の勤務抑制-など6項目。
札幌市によると、18日の新規感染者数は過去最多となった13日の499人に次ぐ377人と高い水準が続いている。札幌市は大型連休前の4月16日にも同会議所に感染対策の強化を求める要請活動を行っており、今回で2回目。