21日夕に官邸で開かれた政府の新型コロナウイルス対策本部での菅義偉(すが・よしひで)首相のあいさつは次の通り。
「本日、緊急事態宣言の対象地域に、沖縄県を追加をし、期間を5月23日から6月20日までとすること、また、愛媛県の蔓延(まんえん)防止等重点措置を5月22日に終了することを決定いたしました。全国の新規感染者数は上げ止まりの状況となっておりますが、地域によって感染状況に大きな差が見られる状況にあり、引き続き高い緊張感を持って対策を進める必要があります。
そうした中で沖縄県においては、4月12日から重点措置が実施されてきましたが、若い世代を中心に新規感染者数が急増し、病床が逼迫(ひっぱく)した状況が続いており、緊急事態宣言に追加することにいたしました。沖縄県をはじめ、各自治体において飲食店でのお酒やカラオケの提供の停止など、対策を徹底をしていただくようお願い申し上げます。
感染対策の切り札となるワクチン接種については、自治体や医療関係者のご協力が進み、全国の大多数の市町村において、7月末までに高齢者の接種を終える予定となりました。1日も早く若い方も含め、多くの国民の方々に接種を行うことができるようあらゆる手だてを講じてまいります。
各大臣におかれては、本日の決定に基づき改めて対策に取り組んでいただくようお願いを申し上げます」