菅義偉(すが・よしひで)首相は24日、新型コロナウイルスワクチンの自衛隊東京大規模接種センター(東京都千代田区)を視察した。視察後、首相はワクチン接種の担い手不足について、救急救命士や血液検査を行う臨床検査技師らを念頭に「現実的に接種している団体から数万人を確保したい」と記者団に語った。
大規模接種センターは同日から東京、大阪の2カ所で接種を開始した。最大1日計1万5千人の接種を見込む。首相は高齢者らが接種を受ける様子を視察し、「自衛隊は新型コロナについても最後のとりでとして、国民から期待されている」と激励した。
その後、首相は「自衛隊らしく整然と接種が行われている現場を見て何となくほっとした」と記者団に語った。東京センターで接種隊長を務める河野修一1等陸佐は「過去に例を見ない大規模接種だが、勤務員一同、力を合わせ、しっかりと心を込めて対応していく」と述べた。