モビリティーベンチャーのＷＨＩＬＬ（ウィル、東京都品川区）は１日、全国の自動車販売１６社と連携した運転免許証返納プロジェクトを始める。同社の電動車いす「モデルＣ２」を返納後の新しい移動手段としてアピールする。
免許を返納、または近く返納を予定する人が自動車販売１６社約２５０店で、６月中に電動車いすの購入契約をすると、納車式と記念撮影のサービスが受けられる。さらに家族からのメッセージ入りの運転感謝状も授与される。またＷＨＩＬＬのホームページを通じてレンタルを申し込んだ場合は、２５２５円分の商品券が贈られる。
高齢者による自動車事故が近年多発する一方、移動手段が徒歩だけになることへの不安から免許の返納が地方を中心に進んでいない。また返納を薦めたことで家族に罪悪感が残るケースも少なくないという。そこでＷＨＩＬＬでは購入予定がない人でも希望すれば、運転感謝状をプレゼントすることにした。
モデルＣ２は最高速度が時速６キロ。タイヤに独自の機構を施し、高さ５センチ程度の段差を乗り越えられるほか、狭いエレベーターの中でも向きを変えられる。本体販売価格は４７万３０００円。