国内

関西エアポート赤字345億円 民営化後初

 関西国際、大阪(伊丹)、神戸の3空港を運営する関西エアポートが3日発表した令和3年3月期連結決算は、最終損益が345億円の赤字(前期は335億円の黒字)となった。新型コロナウイルスの影響による旅客の激減が響いた。赤字決算は平成28年4月の民営化後初めて。

 売上高にあたる営業収益は前期比73%減の572億円となり、そのうち、航空会社が支払う着陸料などの「航空系」が77%減の207億円、ターミナルの免税店などの「非航空系」は71%減の365億円となった。3空港の旅客数は81%減で、コロナ前には大きな収益源だった関空の国際線旅客数は99・1%減。

 同社は業績悪化を受け、役員報酬のカットなど人件費削減などに取り組んでいるが、山谷佳之社長は「黒字化は、コロナの収束がなければ厳しい」との見通しを示した。

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