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立民、性交同意年齢めぐる「50歳が14歳と」の発言を削除

 立憲民主党の性犯罪刑法改正のワーキングチーム(WT)は7日、中学生を性被害から守るための性交同意年齢などに関する13回の議論をまとめた中間報告を作成した。「50歳が14歳と同意性交で捕まるのはおかしい」とした50代の衆院議員の発言は、本人から「興奮していたので覚えていない。本意ではない」と撤回の申し出を受け、報告から削除した。

 寺田学座長はWT後、記者団に、50代議員が5月10日の会合で「成人と中学生が真摯(しんし)な恋愛関係になった場合、性交をすることは自然なことで罰するのは望ましくない」と主張する中で、「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」と発言した事実を認めた。

 党関係者によれば、この議員は成人と中学生の性行為を一律に取り締まることについて繰り返し反対論を述べ、別の50代議員も同調した。WTが3日にまとめた中間報告の案には削除された発言を記載していた。同じく案に載った「中学生から成人を口説いて恋愛関係になり性交に至る場合もある」といった出席者の発言は残った。

 寺田氏は記者団に「WTの役員としては『いかなる理由があっても成人は中学生を性行為の対象にしてはならない』と提示したが、反対意見が複数寄せられ、(結論を)まとめるには至らなかった」と述べた。中間報告は論点や意見をまとめた形となり、8日に党法務部会に提出する。

 立民の福山哲郎幹事長は7日、発言者に対する党の対応を記者団に問われ「(広範にわたる)議論の中での発言だし、本人が言い過ぎたと撤回しているので、それでいいのではないか」と述べた。発言者名も公表しない考えを示した。

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