河野太郎ワクチン担当相は29日の記者会見で、新型コロナウイルスワクチンの供給に関し、9月末までに政府が確保した接種対象者全員分のワクチンは10月中に各自治体や職場などへ配送を終えるとの見通しを示した。
政府は米ファイザー製を1億9400万回分(9700万人分)、米モデルナ製を5千万回分(2500万人分)、英アストラゼネカ製が1億2000万回分(6千万人分)、それぞれ確保している。
河野氏は国内の自治体向けの在庫分が、2回接種に使う場合に全国平均で約40日分あると説明した。今後は各自治体に在庫を消費して接種を進めてもらいつつ、在庫の少ないところに優先的にワクチンを供給していく考えを示した。
河野氏は「まだ(各自治体が接種の)ペースを落とす必要はないと思うが、在庫を見ながらペースを調整していただく必要がいずれ出てくる」との認識を示した。