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東京五輪のチケット再抽選、10日未明結果公表 

 開幕が迫る東京五輪で東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県の会場が新型コロナウイルス感染拡大防止のため無観客となったことを受け、大会組織委員会は9日、五輪で観客を入れて行うセッション(時間帯)は全42会場750セッションのうち、7会場34セッションにとどまることを明らかにした。うち7セッションは販売済みチケットが上限を超えたため再抽選を実施し、結果は10日未明に公表。橋本聖子会長は9日の定例会見で約7万人の大会ボランティアの再配置や医療体制の再構築など、運営計画の見直しを急ぐ考えを強調した。

 観客数上限をめぐっては8日の政府や組織委など代表者による5者協議と関係自治体等連絡協議会で、首都圏1都3県の会場は無観客とし、宮城、福島、静岡の3県は現行の「定員の50%以内で最大1万人」を維持、茨城県は「学校連携観戦プログラム」による観戦のみ受け入れる方針を決めた。組織委は9日、北海道も日中のセッションは宮城など3県と同基準の有観客で実施すると発表。午後9時を過ぎる試合は検討中とした。

 再抽選の対象となるのは福島県での野球・ソフトボール、北海道と宮城県でのサッカー男子の計7セッション。結果は公式サイトの「マイチケット」で確認できる。無観客のセッションや再抽選で落選したチケットの所有者は自動的に払い戻しとなる。有効のチケットでも20日午前までは払い戻しを受け付ける。ともに返金はパラリンピック終了後となる。

 橋本会長は会見で、子どもたちが選手と一緒に会場に入場したり国旗を持って誘導したりする五輪の「エスコートキッズ」の中止を表明。自治体に対しては、パブリックビューイング(PV)や「ライブサイト」の中止・規模縮小を検討するよう改めて求めた。

 また札幌市で行われるマラソン・競歩やトライアスロンなど公道を利用する競技については、沿道での観戦自粛を要請。自転車ロードレースについてはスタート地点、武蔵野の森公園を「無観客、入場禁止とすることとした」と述べた。

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