海外情勢

武漢で全市民PCR検査 1年3カ月ぶり感染者で警戒

 【北京=三塚聖平】中国湖北省武漢市は3日、新型コロナウイルスの市中感染者が見つかり、武漢市内の一部を封鎖したと発表した。世界で最初に新型コロナの感染拡大が確認された武漢で市中感染者が出たのは1年3カ月ぶり。当局は約1200万人の全市民を対象としたPCR検査を行うことも明らかにした。中国では感染力が強いインド由来の変異株(デルタ株)の感染拡大が続いており、警戒が強まっている。

 湖北省当局の3日の発表によると、武漢では2日に無症状の5人を含む計8人の感染者が確認された。PCR検査で感染者の洗い出しを進めるとともに、一部地域では住民の移動を制限して押さえ込みを図る。中国のインターネット上では同市内で食料品の買いだめが行われている様子が伝えられている。

 武漢市の封鎖地域内に現地合弁の完成車工場のあるホンダは稼働を3日朝から停止した。 

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