国内

首相会見要旨 宣言拡大「地方の事情、状況を判断」

 --上告を見送った「黒い雨」訴訟の原告以外の救済は。原告と面会した際にどういう言葉を交わしたのか。核兵器禁止条約批准、締約国会議へのオブザーバー参加についての考えは

 「平和記念式の際に『黒い雨』の原告のお二人に『長い間、ご苦労をおかけしました』と申し上げた。原告の方からはお礼があり『今後もぜひよろしくお願いをしたい』ということだったので、『誠意を持ってできるだけ迅速に進めていく』と申し上げた。

 原告と同じような事情にあった方々に対しては、ご高齢の方、病気の方もいると思うので、できるだけ速やかに県と市と国の会合の中で方向を決めて救済していきたい。

 わが国の立場に照らして核兵器禁止条約の署名は現在、考えていない。締約国会議へのオブザーバー参加についても、慎重に見極める必要があると思っている。引き続き、立場の異なる国々の橋渡しに努め、核軍縮の進展に向けた国際的な議論に積極的に貢献をしていきたい」

 --東京五輪と新型コロナウイルス感染拡大の関係をどう考えるか。パラリンピックの有観客での開催は可能と考えるか。緊急事態宣言拡大の考えは

 「東京の繁華街の人流は五輪開幕前と比べ増えておらず、五輪が感染拡大につながっているという考え方はしていない。

 パラリンピックの観客については、五輪閉会後に、5者協議で判断することになっている。緊急事態宣言の下でのスポーツイベントの一般ルール、今後の感染状況が5者協議の判断の材料にもなる。

 緊急事態宣言をはじめとする対策は地方の事情、状況を判断する必要がある」

 --衆院解散・総選挙についての考えは

 「新型コロナ対策を最優先するのは政権として当然だ。まずは感染防止策、ワクチン接種を進めながら必要な医療体制を確保することに全力を挙げて取り組む。全体として(衆院解散の判断をして)いかなければならない。(時間が)限られているので、その中で判断をしなければならない」

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