1つの都道府県につき、回答数は600人前後になるようそろえている。
ただ、回答者と評価対象となる都道府県との関係性は分からない。例えば北海道の居住者には、北日本の道県が多く含まれるグループを割り当てるなど若干の配慮はするが、そもそも行ったことがないなどよく知らない都道府県の魅力について答えなければならないケースは十分にあり得るという。
調査方法を聞くと、確かに山本氏らの不満は分からないでもない。この方法で、本当に「魅力度」という極めてあいまいな尺度を適切に評価できるのか、疑問は残る。
低い理由を考えよ!
一方、ブランド総合研究所代表取締役の田中章雄氏は、山本氏の主張に真っ向から反論する。「魅力を感じるかどうかという1つの指標で評価するのは、世界的に定着しており、一般的な手法として確立している。山本氏はもっと勉強してから言ってほしい」と怒りを隠さない。
1つの項目のみを尋ねるのは、むしろ恣意的(しいてき)な要素の排除につながるし、調査に連続性を持たせて変化を観察するのにも適しているという。
その上で、田中氏は「調査手法うんぬんより、なぜ低いかを考えた方が良い。仮にやり方を変えても、順位は大きく変動しないだろう。例えば、草津温泉など良いイメージもあるのに、それが群馬県と結びついていない。こうした課題の解消にこそ、もっと時間を割くべきではないか」と語る。
平行線をたどる両者の主張。歩み寄りの気配はみじんも見られない。とはいえ、今年も都道府県の魅力度ランキングは公表される。群馬県は何位につけるのか、否が応でも注目を集めるに違いない。
ただ、これをきっかけに「競争力の高い農畜産物、バランスのいい住環境、日本一の温泉県だ」と山本氏が力説するさまざまな魅力を少しでもアピールできれば、群馬県にとっては実は“おいしい”ことかもしれない。