茂木敏充外相は11日、ロシアのラブロフ外相と電話で約1時間会談した。茂木氏は、7月にミシュスチン首相が択捉(えとろふ)島に上陸したことに関し、北方領土に関する日本の立場を改めて伝えたのに対し、ラブロフ氏はロシア側の立場を主張した。
茂木氏はまた、日露両国による北方四島の共同経済活動をめぐり、プーチン大統領が新たな提案に言及したことに留意していると伝えた。ただ、ラブロフ氏から提案の具体的な中身の説明はなかったという。
両氏は共同経済活動の具体的な協議は既存の作業部会などを使って進めていくことで一致した。
電話会談は昨年10月以来で、日本側が呼びかけた。