海外情勢

カナダ9月総選挙か 新型コロナ対応が争点

 【ニューヨーク=平田雄介】カナダのメディアは12日、トルドー首相が15日に議会下院(定数338)の解散を宣言し、9月20日に総選挙を実施する見通しだと伝えた。トルドー氏は今後3年間で1千億カナダ・ドル(約8兆8千億円)を費やす景気刺激策について国民の信を問う方針で、中道左派の少数与党・自由党の過半数奪還を目指す。

 自由党は2015年10月の総選挙で大勝したが、19年10月の前回選でスキャンダルが相次ぎ、法案成立に野党の協力が必要な少数与党に転落。トルドー氏はこの数カ月間、「議会で野党に妨害される」との不満を周辺に漏らしていた。

 カナダ放送協会(CBC)によると、12日時点の自由党の支持率は35・6%で、最大野党・保守党の29%を上回り、小選挙区制の下院選で過半数の170議席を上回る可能性がある。

 下院議員の任期(5年)が3年以上残り、新型コロナウイルスの感染が再拡大する中での解散には批判もある。12日、保守党のオトゥール党首は「景気回復に注力すべき時期に政局に力を入れた」とツイッターに投稿。支持率19・4%で保守党に続く左派政党の新民主党のシン党首も「自分勝手な選挙だ」と反発した。

 選挙管理当局は、新型コロナ感染予防のため、郵便投票の利用者が約500万人と前回選の100倍を超えると推定。郵便投票の集計は投票翌日に始まることから、結果判明まで「数日かかる」とみている。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus